Microsoftは3月11日(米国時間)、「DTrace on Windows - Microsoft Tech Community - 362902」において、開発版のWindows 10でDTraceを有効にする方法を発表した。この方法により、WindowsにおけるアプリケーションのデバッグなどにDTraceを利用できるようになる。
本稿執筆時点で、この機能を利用するために要求される条件は次のとおり。
- Windows 10 Insider Preview Build 18342およびこれよりも新しいバージョン
- Windows 10 64ビット版を使用
- Windows Insider Programが有効になっていること
DTraceはアプリケーションやカーネルの実行時にリアルタイムにモニタリングやデバッグなどの処理を行うための技術。Solarisのほか、FreeBSDやillumosなどのオペレーティングシステムで利用することが可能。
DTraceは動的にモニタリング用の仕組みを用いることができ、DTraceに対応したオペレーティングシステムでは機能を有効にするだけでDTraceによるモニタリングやトラッキング、情報収集などが可能になる。
Microsoftは、2016年にこの技術をOpen DTradeとしてGitHubに公開して以来、WindowsでもDTraceが利用できるように取り組んできたとしている。今回公開されたドキュメントでは開発中のWindows 10でDTraceを利用する方法が紹介されている。今後、MicrosoftはWindows 10におけるDTraceで利用可能な機能を増やしていく可能性がある。