Mozillaは現地時間12日、Web上で各種コードを実行、可視化しシェアできる科学的コミュニケーションツール「Iodideα」を公開、Mozilla Hackで紹介している。
Python、JavaScript、CSSやMarkdownなど複数の言語によるコードをブラウザ上で実行させ、その結果を表示させるIodideαは、科学者や研究者、データサイエンスの分野における分析の共有を意図して開発されている。左部分に計算式やAPIなどWebの特性を活かしたコーディングを書くことで、操作可能なグラフや3D画像など各種Web技術を使った実行結果が右側で実行される。
「Iodideα」には、サンプルが掲載されているが国連のWorld Happiness Report 2018の可視化など社会科学、数学/自然科学分野のローレンツ・アトラクター、1997年以降のサンフランシスコの立ち退き通知など局所にセグメントされたデータの可視化など、コレクションが掲載されている。
開発に携わっているデータサイエンティストのBrendan Colloran氏は、各サンプルの技術的な解説やJupyterやR-Studioを日夜使う研究所において、結果を共有する段階で煩雑な作業か発生していたと開発の背景を述べている。また、ソースコードはGitHubで公開されており、是非フィードバックをとのことだ。