日立製作所(以下、日立)は3月14日、ブロックチェーンを活用した安定性の高い取引を支援する「Hitachi Blockchain Service for Hyperledger Fabric」を同日より販売開始したことを発表した。
同サービスは、複数企業間の取引などに適した代表的なブロックチェーン基盤のひとつであるHyperledger Fabricの利用環境を、マネージド型クラウドサービスとして提供するもの。
日立独自の高信頼な分散合意技術により、ブロックチェーンにおける全取引の順序の確定処理をさらに高信頼化することが可能で、この技術の適用により障害時でもデータ保全を強化でき、ブロックチェーンを用いた取引のサービスレベルが向上するという。
また、監視ツールを用いてブロックチェーン基盤に記録した取引情報の整合性を定期的に検証し、データの改ざんを検知するとユーザーに通知。さらに、公開型生体認証基盤(PBI)と組み合わせることでセキュリティ性の高い取引を可能にするとともに、ブロックチェーン利用時における利便性が向上する。
ブロックチェーン環境をマネージド型クラウドサービスとして提供するとともに、技術コンサルティングや導入・構築、運用、アプリケーション開発などを支援。これらによりユーザーは、ブロックチェーン環境の利用における作業負担が軽減され、ブロックチェーンを活用したビジネスの実現に専念できるとしている。
なお、同サービスの価格は月々14万円〜(最小構成で実証実験などに適したStarter利用時の価格)。別途、初期費用として導入サービス費用(税別20万円)が必要。