Google Brainチームがオープンソースで展開する機械学習ライブラリTensorFlowの最新バージョンのα版となるTensorFlow 2.0 Alphaが公開された。
米国サンフランシスコ Google Event Centerで現地時間6日から7日にかけて開催された開発者サミット「TensorFlow Dev Summit 2019」で発表されたTensorFlow 2.0 Alpha、ユーザビリティの向上が大きなポイントとなっておりPythonで書かれたニューラルネットワークライブラリKerasをAPIで提供することで、機械学習のためのコーディングのハードルを下げている。公式サイトには、オンライン上で試せるGet Started with TensorFlowも用意。Google Colaboratoryでどのように動作するかをあらかじめ記載されているコードを実行して簡単な動作を確認できる。春ごろ(Spring)にはRC、FinalへとTensorFlow 2.0の完成へと進めたいとエンジニアのMartin Wicke氏は述べている。
公式サイトにはサミットの様子の動画へのリンクも掲載されている。サミットでは、JavaScrptライブラリとして動作するTensorFlow.js 1.0、ハードウエアに制約のあるような環境でも動作するTensorFlow Lite、機械学習が活躍する豊富な事例を紹介している。