アルテアエンジニアリングは、同社が2018年10月に買収したSIMSOLID社の技術を活用したメッシュレス高速解析ツール「Altair SimSolid」の提供を開始したことを発表した。
SimSolidは、新たなアルゴリズムを用いたメッシュ不要の高速解析ツールで、例えば、200部品のアセンブリモデルのインポートから線形静解析までの一連の処理をCore-i7(4コア)搭載ノートPCで1分20秒ほどで行うことができるという。
バックグラウンドでメッシュを作成しておいて表示上はメッシュの線を見えなくする従来のメッシュレスとは異なる、ライン、サーフェスおよびボリュームなどのCADのジオメトリを、従来の有限要素法の計算領域である要素の役割を果たす有限要素法を拡張した離散化を採用することで実現したとする。
また、CAD形状をそのまま解析するため、中立面の抽出や断面中心合わせといった3次元形状の縮退に伴う作業が不要で、CADモデルを簡素化する必要もないとしている。
なお、同社は今回のSimSolidのリリースによって、多くの設計者に躊躇いなくシミュレーションを活用してもらえるようになることを期待しているとコメントしている。