シスコシステムズは3月5日から9日まで、東京ミッドタウンにて「CISCO DIGITAL JAPAN DAYS」を開催している。このイベントは、シスコのテクノロジーによってネットワークの潜在能力を最大化することで、「つなぐ力」でより安心・安全でより良い社会を築く新たな可能性を秘めた未来の姿を提示するもの。
この「CISCO DIGITAL JAPAN DAYS」では、「未来の街」「未来の教育」「未来の働き方」「未来のスポーツとエンターテインメント」の4つの分野で、誰もが参加できる体験型ブースに加え、プログラミング体験ワークショップやワークスタイル変革セッションなどのプログラムを用意している。
3月5日にはメディア向け内覧会を実施。同社社員でパラ卓球選手である渡邊剛氏のほか、スペシャルゲストとして、乃木坂46の松村沙友理さん、中田花奈さん、岩本蓮加さんの3人をむかえ、シスコシステムズの代表執行役会長 鈴木和洋氏を加え、5名でトークセッションを開催した。
乃木坂46では、イベントでシスコ製品を活用しており、個別握手会においては、握手会場と控え室それぞれに「Cisco Webex Board 」を置き、控え室側でメッセージやイラストの書き込みを行うと、同時に握手会場のBoardにリアルタイムに表示されるという仕組みを導入。ファンのメンバーをつなぐ新しい形を提供した。
中田花奈さんは「握手会が盛り上がった」、岩本蓮加さんは「ファンの方と話す話題が広がった」と感想を語った。
また、昨年7月の「真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~」では、明治神宮球場と秩父宮ラグビー場で2会場同時ライブを開催。このライブでは別々のセットリストで歌いながら、ときどき同時に同じ歌を歌うという演出を展開した。
スタッフは1000人以上おり、これまではホワイトボードに連絡事項を記入し、やり取りはトランシーバーで行っていたが、このライブでは「Cisco Webex Board」を使い、Boardに連絡事項を記入すると、その内容がスタッフのスマホに通知されるというしくみを利用。トランシーバーの代わりにビジネスチャットを利用したという。
松村沙友理さんは「1秒もずれずにライブは大成功しました。つなぐ技術はすごいと思いました」と感想を述べた。
渡邊氏もビデオ会議システム「Cisco Webex Teams」を使い、別々の場所にいるフィジカルコーチ、テクニカルコーチと同じビデオを見ながらアドバイスをもらっているという。
鈴木会長は東京2020に向けて、「スポーツとエンターテインメントの世界は、意外にICTの世界からは遠い存在になっている。そのため、われわれがお手伝いすることで、大きく変えられるのではないかと思っている。シスコのビジョンは今日と新しい未来の架け橋になることだ。これは、今はできないとあきらめていることを実現していくことだ。スポーツとエンターテインメント領域は、IT化が遅れており、ビジネスを行う余地がたくさんある。ビジネスとして大きな成長を見込んでいる」と語った。
会場には、「未来の街」の展示物として「インタラクティブデジタルサイネージ」を展示。このサイネージは、観光客が操作することでさまざまな情報を取得できるほか、ビデオ会議も行え、ホテルなどと接続することで観光のアドバイスをもらうことができる。なお、このサイネージは京都の嵐山に設置され、実証実験を行っている。
そのほか同社は、三井不動産と一緒に、日本橋で監視カメラの映像から倒れた人を自動検知、スタッフに連絡するという仕組みの実証実験を行っているほか、京都府木津川市では、スマート街灯の実験も行っている。