NTTドコモとドコモのシンガポー ル現地法人であるNTT Docomo ASIA Pteは、位置管理サービス「Location Net」を活用し、シンガポールにある幼稚園のスクールバスにおいてバスロケーションサービスの実証実験を2019年3月5日より開始すると発表した。
この実証実験では、園児が利用するスクールバスにロケーションネットレシーバーを搭載し、「Location Net」サービスを活用することで、バスの運行位置を保護者や幼稚園の管理者に提供する。専用サイトにアクセスし、IDとパスワードを入力してログインすることで、スマートフォンからバスの位置やバス運行軌跡などを確認できる。
シンガポールでは幼稚園への登園、降園において、スクールバスが主な移動手段となっていますが、突然の大雨による渋滞や工事による迂回などにより、スクールバスが遅延することがあるという。
また、園児が乗車するバスは複数の幼稚園の園児の送迎業務や介護施設の高齢者の送迎業務などをかけ持つことが多く、こうした他業務の影響による遅延も発生しており、バスの停留所で園児を待つ保護者の負担になっていることから、今回、実験を行う。
実証実験は、2園の幼稚園で、保護者および幼稚園管理者の利便性向上、負担軽減効果、位置測定精度の検証などを実施する。
ドコモとドコモアジアは今後、シンガポールで得た知見やノウハウを生かし、海外への展開およびさらなる市場開拓を推進していくという。