三菱電機インフォメーションシステムズ(以下、MDIS)は3月4日、ドイツSAPが展開する統合基幹業務システム(ERP)の導入、運用サービスを拡充し、従来のSAP製品のユーザーが次世代製品「SAP S/4HANA」を効率的に導入するための支援サービスを提供することを発表した。
SAP S/4HANA最新版に対応したクラウド提供型のERPテンプレート「MELEBUS(メリーバス)1809」を合わせ、4月1日から発売する。
SAP S/4HANAは、高速データ処理を特長とするインメモリープラットフォーム「SAP HANA」 上に構築された次世代ERPで、基幹業務と分析業務が統合され迅速な経営判断を支援するとともに、 IoTシステムとの連携など戦略的企業ニーズに応えられる製品。
MDISは、設計思想を含め見直されたSAP S/4HANAを確実かつ効率的・効果的に導入致。体系化された支援サービスおよびテンプレート、ツールを提供し、システムインテグレーターとしての総合力で顧客のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献していくという。
このサービスの特徴として、独自のアセスメント手法とPoC、SAP標準ツールにより、戦略立案と合意形成を支援するほか、ERPテンプレートと汎用データメンテナンスツールで導入作業を効率化しアドオンを削減する。また、顧客のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献するSAP S/4HANA連携システム構築する。
SAP S/4HANA 導入支援サービスの価格は、現在稼働中の SAP ERP 利用環境のヒアリング分析やS/4HANA コンバージョン前提環境への修正情報適用調査、追加開発(アドオン)への影響度調査を行う「SAP S/4HANA導入アセスメントサービス」が税別600万円から。
また、コンバージョン作業工数・工期見積などを行う「SAP S/4HANA導入計画立案サービス」、SAP S/4HANA への変換処理を実証実験し計画や手順設計の精度向上などを行う「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」、プロジェクト効率化ツール「MALSY」を活用したアドオン削減による効率的・効果的な要件定義と確実な移行作業の支援などを行う「SAP S/4HANAリビルドサービス」は都度見積もりとなる。
また、パラメータ設定済のひな型や実行環境(クラウド) の提供する「ERP テンプレートMELEBUS 1809」は税別250万円/月〜(最低利用期間 2か月〜)、「SAP ERP対応汎用データメンテナンスツール MALSY」はバッチインプット方式が税別150万円(10ユーザー)、RFC/BAPI方式が税別150万円(10ユーザー)となっている