はてなは1日、同社提供のSaaS型サーバ監視サービス「Mackerel」(マカレル)において、機械学習を活用した新機能"ロール内異常検知"をベータリリースしたことを発表した。正式版は「Standard」「Trial」プランでの有料オプションとして5月のリリースを予定している(ベータ期間中は無料)。
Mackerelは、簡単なエージェントのインストールだけで、サーバのリソースやアプリケーションの性能を可視化。異常アラートをSlackやChatworkなどに通知させたり、API連携での対象の拡大などカスタマイズの容易さやサービス/ロール/ホストと独自の単位でまとめた監視・運用フローにも特徴があるSaaS型サーバ監視サービス。即座に発行される体験版も提供しており、Linux/Windowsへのエージェントの発行から監視項目の設定と進めていくチュートリアルも充実している。
今回、同社がベータリリースした「ロール内異常検知」は、"ロール"(監視対象サーバである「ホスト」からアプリケーション、データベースなど役割ごとに分けた単位)に機械学習を活用した手軽な異常検知機能を提供するもの。従来、監視ルールの設定には、どのような状態を異常であるかを定義する専門的な知識が必要であったが、ロールと閾値を入力するだけでサーバ監視をはじめられるようになる。
同社は、「今後も機械学習を活用した機能の開発と提供を通じて、エンジニアが抱えるインフラ環境の複雑性にまつわる様々な課題を解決し、より効率的な開発・運用プロセスへの革新を支援いたします。」とMackerelに機械学習を組み込むことで、複雑な運用プロセスの改善へとつなげていくことを述べている。