富士通交通・道路データサービスと東京大学発のベンチャー企業であるアイ・トランスポート・ラボ(ITL)は、道路の新規開通や災害発生時の道路交通への影響をシミュレーションで予測する「商用車交通シミュレーション」の提供を開始すると発表した。
このサービスは、約17万台を有する商用車プローブデータと、ITLが開発した「広域道路網交通流シミュレーションモデル SOUND」を組み合わせて実現するもので、交通シミュレーションを用いた将来交通状況の予測には、東京大学生産技術研究所・大口敬教授を中心とした研究グループでの研究成果)を取り入れ、時間帯毎の交通量や渋滞状況の変化を再現する。
また、渋滞状況と通行料金、交通規制を考慮したドライバーの経路選択行動をモデル化しており、道路ネットワークの変化や交通規制の影響を見込んだ交通状況の変化を予測する。
このサービスの利用用途としては、物流BCP、物流拠点や物流センター用地の選定を挙げている。
圏央道境古河IC~つくば中央ICが開通前の走行実績データから開通後をシミュレーションした結果と、実際に開通した後の走行実績を比較し、東北自動車道と圏央道を接続する久喜白岡JCTを起点とした90分到達圏を作成。 平日23時台に出発した場合の到達圏を比較した結果、93.8%の一致率となったという。 提供価格は、1000万円~(税別)。