ジャパンディスプレイ(JDI)は2月26日、車載コクピット向けディスプレイ事業として自動車部品メーカーである仏Faurecia Interieur Industrie(フォルシア)と協業プロモーションの覚書を締結したことを発表した。この協業を通じて、同社はフォルシアとともに、車載向け32.1型横長ディスプレイ(アスペクト比16:3)のプロモーションを行っていくとしている。
すでに両社は2019年1月に開催されたCES 2019にて車載向け32.1型横長ディスプレイを採用したモーフィング・インストルメントパネルを展示済み。同パネルは将来の自動運転を想定してデザインされたもので、手動運転時には、運転者席の前方に位置し、ナビゲーション情報やスピードなど運転に必要な情報、安全情報を表示するほか、自動運転時にはセンターコンソールに移動し、エンターテイメント・スクリーンとして使うことができるというものとなっている。また、前方座席を斜めに動かすことにより後部座席の同乗者とスクリーンを共有することもできるため、例えば、動く映画館としての空間を楽しむこともできるものとなっているという。
なお両社は今後も、互いの専門知識を持ち合わせ、ユーザーエクスペリエンスを向上させるため、さまざまなシーンに対応する革新的なディスプレイの開発を行っていくとしている。