NTTデータは2月22日、しんきん共同センターとともに、同センターの加盟金庫利用者の通帳レス推進に向けたシステム開発に2018年より着手し、既存口座の「通帳レス」口座への切り替え、および新規口座での「通帳レス」口座開設を可能とする新サービスを8月めどに提供開始すると発表した。新サービスは、しんきん共同システム加盟の信用金庫のうち220以上が利用を予定している。
新サービスは、来店手続きをせずに普通預金口座、総合口座を保有している個人であれば誰でも、自身のスマートデバイスより「店番、口座番号、氏名、生年月日、電話番号、キャッシュカード暗証番号」による本人確認のみで保有口座の通帳レス口座への切り替えが可能。
また、既存口座の口座番号を変えずに通帳レス口座へ切り替えができるため、口座番号変更後に必要となる各種手続きを気にせずに、通帳レス口座の利用が可能なほか、通帳レス口座に切り替えた信用金庫利用者は明細情報がスマートデバイスより通帳記帳と同等の形式で参照可能となり、明細に対するメモ情報設定や各種条件での明細検索ができ、利便性が向上するという。
さらに、新規口座は通帳レス口座の開設時から、既存口座は通帳レス口座に切り替え後から、窓口端末やATMにて通帳の利用を不可とすることで、信用金庫における通帳発行・管理コストを削減することに加え、信用金庫利用者のスマートデバイスから取引明細を参照可能とするため、信用金庫は口座保有者への未記帳明細に関するダイレクトメールが不要となり、ダイレクトメールの郵送コストを削減できるとしている。
今後も両者は、信用金庫利用者の利便性向上、および信用金庫のコスト削減に寄与するサービスを提供していく考えだ。