Opensource.comは2月19日(米国時間)、「3 tools for viewing files at the command line|Opensource.com」において、コマンドラインでテキストファイルやワープロファイルを閲覧するための3つのコマンドを紹介した。
取り上げられているコマンドはless、antiword、odt2txtの3つ。antiwordとodt2txtはワープロデータをテキストデータに変換するコマンドで、サポートされているバージョンのデータであればコマンドラインで内容を確認できるとされている。
3つのコマンドとその内容は次のとおり。
コマンド | 内容 |
---|---|
less | ファイルをページごとに分割して読めるようにするコマンド。README、HTML、LaTeXなどのテキストファイルをプレーンテキストで表示するために使用。スペースキーまたはPgDnキーでファイルを下にスクロールでき、PgUpキーで上にスクロールすることができる。ファイルの閲覧を中止するにはqキーを押す |
antiword | ワード文書をプレーンテキストで表示できるコマンド。小さなユーティリティで、必要に応じてPDFやPostScriptに変換することもできる。antiwordが対応しているフォーマットは2.0から2003までで、DOCX形式のファイルは読み取ることができない。また、ページャーとしては機能しないため、antiwordでプレーンテキストを生成したあとはlessやmoreにパイプで接続するなどして使うことになる |
odt2txt | LibreOffice WriterやAbiWordなどが使用しているフォーマットであるODTデータをプレーンテキストに変換して表示するコマンド。なお、ページャとしては機能しないため、odt2txtでプレーンテキストを表示したあとはlessやmoreにパイプで接続するなどして使用することになる |
記事では、Linuxで作業をする際に必ずしもコマンドラインを使う必要はないとしつつ、それでもワープロアプリケーションやエディタを起動するよりもコマンドラインでコマンドを使った方が処理が簡単なことがあり、そうした場合に利用できるコマンドとして上記3つのコマンドを紹介している。