Sophosは2月18日(米国時間)、「Opera integrates a cryptocurrency wallet – is this Web 3.0?|Naked Security」において、今後数週間以内にリリースされることになると見られるOperaの最新版(Opera Reborn 3、Opera R3)が、仮想通貨ウォレットを統合した初の主要デスクトップ向けWebブラウザになる見通しだと伝えた。

本稿執筆時点で、デスクトップ向けに提供されている主要Webブラウザで仮想通貨ウォレットを本体に統合したものはなく、Operaが特徴的な機能を持つことになると見られる。

  • Opera version 58

    Opera version 58

SophosはOperaのこの取り組みの理由の1つとして、Operaとしての独自性を獲得するという考えを挙げている。Chromeにはスピードと大量のサードパーティ製拡張機能、Firefoxにはセキュリティとプライバシー、SafariはiPhoneで使われるデフォルトのブラウザ、Microsoft EdgeはWindows 10のデフォルトブラウザといったように、それぞれに特徴がある。こうしたライバルに存在しない独自性を獲得する必要があると指摘し、Operaの次の一手が仮想通貨ウォレットと説明している。

仮想通貨ウォレットの機能が他の主要デスクトップ向けWebブラウザにも広まるかどうかは、今のところ未知数と言える。Operaがこの機能を導入したことで大きくユーザー数を増やす状況になれば、他のデスクトップ向け主要ブラウザも仮想通貨ウォレット機能を取り込んでいく可能性があると見られる。