KDDIは2月18日、経済産業省が推進する「未来の教室」における「現実の社会課題」を題材とした実践的能力開発プログラムの実証案件として、スキルシェアプラットフォーム「トクイのカケハシ」を活用した実証実験を埼玉県所沢市および周辺エリアで開始した。期間は6月30日までの予定。
未来の教室実証事業は、EdTech・個別最適化・文理融合(STEAM)・社会課題解決をキーワードに、効率的な知識習得と創造的な課題発見・解決能力育成を両立する新たな学習プログラムの開発・実証を経産省が推進するプログラム。
同社は、東京大学講師の檜山敦氏の監修により構築したスキルレコメンド機能や、チャットボット技術を活かして、リタイア層の人がスキルを活かしながら生きがいを持って活躍できる場、現役層の人へのセカンドキャリアに向けたチャレンジの場を創出し、地域互助や地域創生の取り組みを推進するために、実証実験を行う。
実験では、地域が抱える課題解決のため、リタイア層をはじめ幅広い年齢層の人々が活躍できるスキルシェアプラットフォームの構築を目的とし、埼玉県所沢市に在住の人々を中心に、経験や技術を地域や企業に還元できる仕組みづくりを目指す。
トクイのカケハシは、誰でも無料で登録可能なスキルシェアサービスで「自分のどのようなスキルを登録すべきか分からない」というスキル提供初心者も「あなたのトクイ提案機能」により簡単にチャットに答えながら自身の提供可能なスキルの提案を受け、登録できるという。
また「つながり機能」により、相手との間に共通の知人がいるかを把握できるとしている。なお、実証実験では提供時の支払いは利用者間で直接実施する。