Microsoftは2月15日(米国時間)、「What's new for WSL in Windows 10 version 1903? - Windows Command Line Tools For Developers」において、現在開発が進められているWindows 10 Insider PreviewにWSL関連の新機能が追加されたと伝えた。

新機能によって、これまで煩雑だったWindows側からのLinux側ファイルの編集や閲覧などが簡単になると見られる。

具体的には、WSLで動作するLinuxからexplorer.exeを起動して、explorer.exeが実行された時点のカレントディレクトリをエクスプローラで閲覧できるようになるという。WSLのLinuxディストリビューションはユーザーごとに特定のフォルダ以下に展開されるが、ユーザーが直接アクセスするには知識と手間が必要だった。新機能によって、Linux側からファイルエクスプローラ(explorer.exe)を起動できるようになる。

  • WSLで動作するLinuxからファイルエクスプローラを起動 - 資料: Microsoft提供

    WSLで動作するLinuxからファイルエクスプローラを起動 - 資料: Microsoft

  • ファイルの編集もこれまでよりも現実的になる見通し - 資料: Microsoft提供

    ファイルの編集もこれまでよりも現実的になる見通し - 資料: Microsoft

また、PowerShellといったCUIからのアクセスも利用できるように、ディストリビューションごとに特定のパスで移動できる機能が追加されたという説明が掲載されている。

  • CUIからLinuxディストリビューションパスへの移動も簡単になるものとみられる - 資料: Microsoft提供

    CUIからLinuxディストリビューションパスへの移動も簡単になるものとみられる - 資料: Microsoft

WSLでは、LinuxディストリビューションがそのままWindowsのファイルシステム上に展開されている。これまで、それ相応の知識があればファイルエクスプローラからLinuxファイルにアクセスできたが、知識がなければ難しい面があった。今後提供されるアップデートからは、より簡単にLinux側のファイルにWindows側からアクセスできるようになると見られる。