ネットショッピングが便利になったとは言え、夕ご飯の支度やすぐに必要な物はやはり近場のスーパーや商店街で購入する。足を運んで素材を集め、コトコトと煮込んでもらった家庭の味はやはり忘れられないものだ。しかし、共働きが一般化する現在では、時間の融通が利かず、昔は当たり前だった近所でのお買い物も大変な作業だ。
こんなニーズをシェアリングサービスとして解決しようというのがダブルフロンティアの「Twidy」(ツイディ)。家の近くの安心の"いつものお店"で"ついでのお買い物"をシェアしていこうという地域密着型のお買い物代行サービスだ。
アプリを介して、無料登録すると忙しい場合には買い物を近所のクルーにアプリ依頼、空いているときには逆に、"ついで"にお買い物して依頼者に届けることで副収入を得られるというものだ。購入代金のやり取りはTwidyを介して行うため、面倒なお金のやりとりが無いというのが手軽で取り組みやすい。運営するのは"サザエさん"のような地域社会を目指したいというダブルフロンティアは昨年11月に東京電力フロンティアパートナーズからの出資も受けており、都内の渋谷区/目黒区/品川区/港区を中心に対応エリア地区(2019年1月時点/同社Webサイトより)を展開している。
そんな同社と日産自動車は、Twidyに日産自動車の車両を組み合わせ、共同でサービス事業の展開に向け4月から実証実験を開始する。対象となる大型マンションに日産の「NV100 クリッパー」を配備、被依頼者(クルー)はマンション住人の依頼者(リクエスタ)にこの車両を利用して買い物を行うもので"Twidy Mansion(ツイディ マンション)サービス"と名付けられている。「NV100 クリッパー」は、パンケースで74ケース、ビールで40ケース、段ボールで69箱、畳で9枚という積載性を持つビジネス向き軽商用車になる。
ダブルフロンティア 代表取締役 八木橋 裕氏は「この度、Twidyの新たな戦略的パートナーとして、日産自動車とタッグを組むことになり、非常に嬉しく思っています。今回の実証実験は、日本が抱えるドライバー不足問題や買い物弱者問題をMaaSで解決する、その第一歩となります。『NISSAN x Twidy』が、その先駆者となり、共にフロンティアスピリットを持って、進めて参ります。是非、ご期待下さい」と力強く述べる。
また、日産自動車の常務執行役員 伊藤由紀夫(日本マーケティング&セールス担当)氏は、「かねてよりダイバーシティを推進する日産自動車が、今回、日本のキャリアウーマンや子育て中の主婦を救う革新的なお買い物代行サービス『Twidy』を提供するダブルフロンティアと提携できることを非常に嬉しく思います。今回の実証実験では、『NV100 クリッパー』が買物の支援が必要な方々の一助となれば幸いです。今回の『Twidy』との戦略的提携や実証実験をはじめ、昨年1月より開始しているカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」など、今後は、日本におけるモビリティサービス事業をさらに強化し、より一層、人々の生活を豊かにする会社を目指して参ります。今後の日産自動車にご期待下さい」とカーシェアリングサービスで課題解決を行う実証実験に期待を寄せている。