電通と電通デジタル、アドビ システムズ(以下、アドビ)の3社は2月15日、「新規顧客の獲得」と「既存顧客の育成」という2つの課題への対応を一本化し、ROI向上を実現する「デュアルファネルソリューション」を共同で提供していくことで合意したと発表した。
具体的には、人基点でデータを統合する「People Driven DMP」と、データ管理プラットフォーム「Adobe Audience Manager」を通じ、Adobe Analyticsで計測できるオンライン行動情報やオフラインの属性情報等の1stパーティデータと3rdパーティデータを連携。
これまで別々に設計管理・運用されてきた「新規顧客獲得のためのファネル」と「既存顧客管理のためのファネル」のデータ統合の実現を支援する。
これにより、新規顧客と既存顧客に対する課題解決が同時に同じ概念上で行えるようになり、マーケティング活動全体の最適化が可能になる。
例えば、オウンドメディアでの行動データに、People Driven DMPでの行動・意識データを掛け合わせて既存顧客を分析すると、よりライフタイムバリュー(顧客生涯価値)の高い顧客像が明らかに。さらに、その顧客像に基づいたターゲティングを行いデジタル広告の配信も行うことができる。
なお、同ソリューション提供にあたっては、電通とアドビがデータ連携と分析を、電通デジタルがシステム導入と広告設計・配信の運用サポートを担当する。