トラストバンクは2月15日、埼玉県深谷市と共に、同市が発行するプレミアム商品券のキャッシュレス化に伴う電子地域通貨導入の実証実験を、2019年5月から実施すると発表した。期間は5月上旬から9月30日までの予定。
同社は2018年5月から、ふるさと納税の返礼品としてQR決済の仕組みを用いて現地店舗にて現地のサービスや地場産品と交換できるサービスである「ふるさとチョイス 電子感謝券」を提供している。
今回、深谷市と実施する実証実験では、同サービスのノウハウを活用し、スマートフォンアプリとQRコードを組み合わせてQR決済が可能な電子化したプレミアム商品券である「ハイブリッド・プレミアム商品券」の有効性を検証する。
同商品券では、利用者はスマートフォンアプリに加えて、個別のQRコードを印刷したカードを選択でき、スマートフォンを利用していない、または利用に慣れていない人でもQR決済ができるようになるとしている。
また店舗側も、スマートフォンまたは印刷した紙を使ってQR決済を受け付けられるため、導入が容易になるという。
同社は、導入・利用の簡易化を通じて、今後キャッシュレス化が進んでいない地域での導入を進めていくとしている。
なお同実験では、プレミアム10%を含む1億1千万円分の商品券発行を見込んでいる。 通貨単位は円ではなく、深谷らしさのある単位として「negi(ネギー)」とする。
実施スキームとしては、深谷市とトラストバンクの協働により、市民への販売、加盟店対応、精算事務などについては市内商工団体の協力を得ながら行う。また、実証実験の実施事務支援をトラストバンクが行う。商品券を利用できる加盟店舗は、今後募集する予定。