米IBMは2月13日(現地時間)、ウェアラブルへのIoT技術の統合によって建設/採掘現場や工場などの危険な環境における作業者の安全性管理基盤を強化するために、Garmin Health、Guardhat、ミツフジ、SmartConeとコラボレーションを行うと発表した。
ウェアラブル、スマート・デバイス、環境センサーからデータ(熱、高さ、気候、ガスの各レベルなど)を準リアルタイムで収集し、IBM Maximo Worker Insightsが、バイオメトリック・データと環境データを監視し、社員が危険やリスクにさらされていないかどうかの特定を支援する。
Garminは、IBMの協力の下、IBM Maximo Worker Insightsプラットフォームを展開している企業が、Garminアクティビティー・トラッカーを着用している作業者から送られる準リアルタイムのセンサー・データに基づいて、アラートを受信できるようにする取り組みを行っており、IBM Maximo Worker InsightsプラットフォームにGarmin Health Companion SDKを組み込むことによって、管理者が高心拍数や人の転倒のシナリオに対して準リアルタイムに通知を受信でき、Garminウェアラブルからのバイオメトリック信号に基づく履歴アナリティクスをレビューすることができるという。
GuardhatのKYRA IoTプラットフォームは、IBM Worker Insightsソリューションを統合・補完し、Smart PPEウェラブルを使って準リアルタイムで作業者やオペレーションスタッフに対し危険を知らせる。
ミツフジは、作業者のバイオメトリクスのIoTセンサー・データを追跡して、過酷な環境での安全性と生産性の保証を支援する新たなウェアラブル「シャツ」hamonを発売した。導電性銀繊維で作られたhamon シャツは、心拍数や体温や場所などの着用者のバイオメトリック・データと、湿度、温度、騒音、有毒ガスのレベルなどの環境データを収集する。IBM Cloud上のIBM Maximo Worker Insightsソリューションに接続することによって、これらのデータを準リアルタイムに分析できる。
SmartConeは、IBMの協力の下、動作中の、または危険な立ち入り禁止区域のある電力/ガス事業、地域の交通、建設、採掘、および産業環境における作業者の安全性を監視するシステムへのMaximo Worker Insightsの統合に取り組んでおり、SmartConeシステムは、マルチセンサー、オーディオ/ビデオ、通信機能、コンピューティング/エッジ・ゲートウェイ機能の活用を通じてIBM Maximo Worker Insightsと統合され、落下、「人の転倒」、立ち入り禁止区域、温度の過剰上昇などに関連する危険についての準リアルタイムの通知機能と履歴アナリティクス機能を監督者や安全管理者に提供する。