Tableau Softwareは2月14日、自然言語処理の新機能「データに聞く(Ask Data)」を搭載した、Tableauの新バージョン2019.1を発売した。
「データに聞く」は、データに関する質問を平易な言葉で入力でき、瞬時に視覚的な回答を得られる機能。曖昧な文脈や不完全な文章も理解し、様々に解釈できる質問の場合はデータソースと過去のユーザーの行動とを結び付けて選択肢を提示する。必要に応じて結果を絞り込むこともできるという。
同機能は「Tableau Server」および「Tableau Online」に実装されており、追加費用は不要。Tableau Serverの既存のセキュリティやガバナンス機能と連携している。
また、Tableau Data Managementという新しいサブスクリプションパッケージの一部として、セルフサービスのデータ準備のスケジューリングや管理ができる新しいアドオン製品「Tableau Prep Conductor」が追加された。Tableau Server 2019.1にアップグレードして、Tableau Data Managementをサブスクライブすると、同機能を既存のTableau 環境に追加できる。
Tableau Prep Conductorは、分析用にクリーニングされたデータを常に利用できるように、Tableau Prep Builder (Tableau Prep Desktopの新名称) で作成されたプロセスを自動化するもの。分析用に信頼できるデータを素早く準備し、これらのデータを自動的に最新の状態に保つことができるという。
Tableau Prep Conductor は Tableau Serverに統合されており、新たな導入や設定は不要。IT部門等の中心チームは同じ認証、パーミッション、インフラストラクチャを活用して、サーバー全体でフローをスケジュールできる。さらに、データフローとデータソースに関するパーミッションを作成でき、また、フローとアラートの一元管理によってデータソースの健全性に対する可視性が強化される。
Tableau Data Managementパッケージは、Tableau Serverのアドオンとして、1ユーザーあたり年間8千円で購入可能。また、同パッケージは、Tableau Onlineを対象に限定リリースとして利用可能となっている。
その他の新機能として、Web サイトデータをさらに簡単に分析できるGoogle広告コネクタが、すでに利用可能な65のネイティブコネクタに新たに追加される。さらに、スライドに合わせてビジュアライゼーションとダッシュボードの調整でき、ボタンをクリックするだけで分析をプレゼンテーションに組み込めるPowerPointエクスポート機能が追加された。