2月11日(米国時間)、LLVMプロジェクトのメーリングリストに投函されたメール「[llvm-dev] [RFC] Adding LLVM Support for AIX」によって、LLVMおよびClangにAIXプラットフォームサポートを追加する取り組みが進められていることが伝えられた。
IBMはAIXエコシステムを改善する一環として、C/C++コンパイラインフラストラクチャとしてLLVM Clangをサポートすることを望んでいるという。
IBMはLLVM ClangをAIXに移植することで、AIX上でPowerコードを生成すること、生成したコードを実行できるようにすることを目指すとしている。対象となる初期のプラットフォームはAIX 7.1およびAIX 7.2で、32ビットモードおよび64ビットモードの双方がサポートされる。
IBMの最初のパッチは次の2点に焦点を当てて開発が進められている。
- XCOFFオブジェクトファイルサポートの追加
- AIXシステムアセンブラと互換性のあるアセンブラの生成
IBMがLLVMをAIXに対応させる背景には、LLVMを利用して開発を行うソフトウェアプロジェクトが増えていることや、LLVM Clangが生成するコードが比較的優れていることなどがあると見られる。