PyPyチームは2月11日(米国時間)、「PyPy Status Blog: PyPy v7.0.0: triple release of 2.7, 3.5 and 3.6-alpha」において、PyPyの最新版となる3つのバージョンの公開を伝えた。これら3つのプロダクトはほぼ同じコードベースで開発されており、対応しているPython系が主な違いとなっている。

公開されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • PyPy2.7 version 7.0.0 - Python 2.7系に対応
  • PyPy3.5 version 7.0.0 - Python 3.5系に対応
  • PyPy3.6-alpha version 7.0.0 - Python 3.6に対応(アルファ版)
  • PyPy Status Blog: PyPy v7.0.0: triple release of 2.7、3.5 and 3.6-alpha

    PyPy Status Blog: PyPy v7.0.0: triple release of 2.7, 3.5 and 3.6-alpha

これまでのリリースと同様、今回のPyPy version 7.0.0も完全な後方互換性があり、PyPyチームは最新バージョンへのアップグレードを推奨している。ただし、PyPy3.6は依然としてアルファバージョンであること、PyPy3.5のWindows版に関してはプロダクションユースのレベルには達していないと考えられており、利用する場合は注意が必要。

PyPyはPythonインタプリタ互換の実行環境。デフォルトのCPython 2.7、3.5、3.6の置き換えとして利用することができる。JITコンパイラ技術を実装しており、デフォルトのCPythonよりも高速に動作するという特徴がある。