ジェイアール東日本企画は2月7日、JR東日本グループが保有するWebサイトおよびスマホアプリのアクセスログを中心としたデータを基盤に、駅などを起点に観光客の移動や行動を可視化するデータソリューション「jeki観光型『移動者DMP』」を開発したと発表した。
jeki観光型『移動者DMP』は、国内の地域観光に特化したデータソリューションで、「特定地域の観光客がある駅を起点に、どのように観光地を回遊・宿泊しているか」など、地域ならではの観光移動や食事・買い物行動を可視化することで、地域における新たな観光ルートの開発や観光客への適切なナビゲーション、プロモーションの検討・実行を支援する。
また、地域観光に携わる地方自治体や観光関連事業社などを対象に、会員サービスによりデータを提供することで、会員がブラウザを通じてデータを分析・活用することができる仕組みを開発する。
JR東日本横浜支社と共同で伊豆エリアにおいて、jeki観光型『移動者DMP』の実証実験を行う。
実証実験では、伊豆エリアを訪れる国内観光客および訪日外国人観光客について、観地ごとの訪問客数や宿泊数など基本情報に加えて、宿泊施設別の宿泊状況や道路混雑状況など各種オープンソースデータを活用した分析を実施。
また、実際の観光客数の推移・変化を統計的に把握するため、ドコモ・インサイトマーケティング「モバイル空間統計」とデータ連携を行う。
同社は、JR東日本およびJR 東日本グループのWebサイトおよびスマートフォンアプリケーションのアクセスログデータや駅・電車から取得するロケーションデータ、利用者の興味関心・メディア接触など外部データを連携させ、移動者の「移動×行動」プロファイルの見える化を図ろうとしている。
今回、その取り組みの第1弾として、る jeki観光型『移動者 DMP』をリリースした。今後、移動者の種類・特性に応じて、jeki『移動者 DMP』のラインアップを増やしていく。