マクロミルは、「VR(バーチャル・リアリティ)」がどの程度浸透しているのかについて、幅広い年代の生活者にアンケート調査した結果を、同社のニュースレター「HoNote通信」vol.172において発表した。
この結果は、「VR」をテーマに、15歳から69歳まで幅広い年代の生活者を対象に調査したもの。
15歳から69歳全体における「VR」という言葉の認知率は91%。内訳については、「どのようなものか知っていた」という回答が53%、「名前を見聞きした程度」が38%で、「実際の体験したことがある」人は21%と、5人に1人がVRを体験済みであった。
その内訳の上位3つは、VR動画視聴(44%)、ゲーム機、PC、スマホでのVRゲーム(38%)、アミューズメント施設のVRアトラクション(31%)で、その他については1割未満であったという。
次に、VRを体験した人の満足度や使用感については、満足している人が85%と高く、「リアルだ」や「臨場感」がその理由のようだ。一方、不満の理由は「酔った」という声が多かった。
家庭向けVR機器(ゴーグル・ヘッドセット)の所有率は、全体の3%とごくわずか。しかし、所有していない人のうち30%が“欲しい(「是非欲しい」8%、「まあまあ欲しい」22%)と回答している。
最大予算については「5,000円〜10,000円未満」が37%、「10,000円〜50,000円未満」が41%で、平均の最大予算は19,991円とのことだ。
また、「商品を買う前にVRで体験ができる場合、購入意欲に影響はあると思うか?」という質問に対して、VR体験をできた方が買う気持ちが「高まる」と思う人が18%、「どちらかといえば高まる」と思う人が25%で、合計42%が「購入意欲が高まると思う」という結果になった。
なお、この結果を実際にVRを体験した人とそうでない人で比較した場合、体験者が61%だったのに対し、未体験者は37%と、回答傾向に差が見られたという。
最後に、「今後VRは浸透すると思うか?」という質問には、「浸透すると思う」が18%、「どちらかといえば浸透すると思う」が43%で、合計61%と過半数が浸透していくことを予想していることがわかった。
「VRが活用されると思う分野」については、「ゲーム」62%、「アミューズメント施設」58%、「映画」54%がトップ3で、いずれも半数を超えた。4位以降は「旅行・観光」「研修」「自動車」「宇宙開発」「防災」の順となった。
より詳しいデータグラフ集は、「市場調査メディア ホノテ」Webサイトから無料でダウンロードできる。