シーメンスPLMソフトウェアは、2月6日から2月8日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「日本ものづくりワールド2019 第30回 設計・製造ソリューション展(DMS)」において、3D CADの最新版「Solid Edge 2019」、3次元CAD統合型熱流体解析ソフト「FloEFD for Solid Edge」、 汎用熱流体解析ソリューション「Simcenter STAR-CCM+」などの紹介などを行っている。
同社は2017年3月に買収を完了したMentor Graphicsの電気系ツールの自社ツールへの統合を進めることで、いわゆる「エレメカ連携」の推進を図っている。今回の展示も、そうした流れの一環で、Solid Edge 2019を使って設計を行い、MentorのFloEFDをSolid Edgeで用いて設計解析を実施、そしてSimcenter STAR-CCM+によるさまざまな物理現象のシミュレーションの実行、その結果を再びSolid Edge 2019にフィードバックする、といった流れを踏まえたものとなっている。
Solid Edgeで手軽にロボットの動きを作成
また、同社ブースでは、パートナー企業であるキャドマックがSolid Edgeのアドインとして提供するロボットシミュレーション「GoRoBo」の実機を用いたデモも見ることができる。
GoRoBoは、設計時に作成された3D CAD内で、そのままパスを作成、ロボットの動きをシミュレーションすることを可能とするツール。3D CAD側だけでロボットの動きを設定することができるため、ダイレクトな設計が可能となる。
また、面倒なパスの作成も、独自の自動作成機能「DoCan Path(ドカンパス)」により、スタート/ゴール地点、対象パーツの選択といった操作だけで自動で干渉を回避したパスを作成することで容易化できるほか、ドカンパスではツールの移動領域を土管のように表示させ、干渉チェックやレイアウト検証を視覚的に確認することも可能となっている。
なお、GoRoBoが対応しているのは、Solid Edge ST10以降とのことである。