Internet Systems Consortiumは2月1日(米国時間)、「DNS Flag Day, was it a success?|Internet Systems Consortium」において、2019年2月1日に実施されたDNSフラッグ・デーによって大きな効果があったと伝えた。
これまで緩やかに進んできたEDNS非互換に関する問題の解決が、2019年2月1日の切り替えを前にして急速に改善したと説明している。
DNSフラッグ・デーに関して進んだ取り組みとしては、次の内容が挙げられている。
- 約480万ドメインが2019年1月の間にednscomp.isc.orgサイトを使ってEDNSの処理に問題がないかどうかのチェックを実施した
- 2019年1月の間にAlexaトップ100万ドメインにおいてEDNS問題の解決が急激に進んだ
- かなりの数のベンダーおよびオペレーターがこの問題に注目して改善に取り組んだ
2019年2月1日は主要DNSサーバがこれまで提供してきたEDNS関連の回避実装を無効化するという処理を行った。EDNSの誤った運用に対応するためのコードのメンテナンスを続けることでさまざまな弊害が発生していたこと、こうした問題に対応することで処理速度が遅くなっていたことが指摘されており、EDNSへの対応を無効にするほうが有益と判断されたと説明している。