Red Hatはこのほど、ITオペレーション全体のオートメーションのためのエンタープライズ・フレームワークの最新バージョン「Red Hat Ansible Tower 3.4」の一般提供開始を発表した。

「Red Hat Ansible Tower 3.4」は、複雑なハイブリッドクラウド・インフラの管理に伴う課題をシンプル化するよう設計されており、ワークフロー機能が拡張されている。

例えば、「ネステッド・ワークフロー」は、再利用可能なモジュール形式のコンポーネントの作成を可能にし、Playbookと同等の容易さで、より複雑なオペレーションを自動化できるようにする。

また、「ワークフロー・コンバージェンス」は、ワークフロー・ジョブを複数の他のワークフロー・ジョブの終了と無関係に続行させることを可能にし、異なるステップ間の調停ポイントを実現する。

「ワークフロー・レベル・インベントリー」は、アクセス可能なインベントリーへのワークフローの適用を可能にし、複数のデータセンター、環境、チームにわたるデプロイメント・ワークフローの再利用に対応する。

、「ワークフロー・オールウェイズ・ジョブ・テンプレート」は、ジョブの成功、または失敗に左右されない実行を可能にし、ワークフローの終了ステータスに関係なく依存サービスを実行させておく必要がある場合、業務の継続的実行に役立つようにワークフロー・オールウェイズ・ジョブ・テンプレートが設計される。

そのほか、最新版ではFIPS準拠モードのRed Hat Enterprise Linux上での実行に対応した。NISTの連邦情報処理標準(FIPS 140-2)セキュリティ認証は、暗号モジュー ル(ハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・コンポーネントの両方)の要件を規定したコンピュータのセ キュリティ規格。