ESETは1月28日(米国時間)、「Suspected GDPR violations prompt over 95,000 complaints」において、、EUで一般データ保護規則(GDPR)が施行されて以来、データ保護監視員は9万5000件を超える違反指摘を受け取っていると説明した。
GDPR施行によって、EU域内の市民がデータ保護とその権利の重要性を意識するようになったと指摘するとともに、GDPRがプライバシー規制に関してプラスの影響をもたらしているというEU当局の意見を紹介している。
データ保護監視員に寄せられた違反指摘はテレマーケティング、宣伝用電子メール、監視カメラに関するものが大半を占めるという。欧州委員会はここ最近、Twitterアカウントで一般データ保護規則に関する統計データを公表するなど、一般データ保護規則に関する意識向上に取り組んでいる。
GDPRに関しては、先日フランスのデータ保護当局である「CNIL (Commission Nationale de l'Informatique et des Libertés」)がGoogleに制裁金として5000万ユーロを課したことが注目されている(参考: 「Google、GDPR違反でフランス当局から5000万ユーロの制裁金」)。今後、Googleのみならず、他のベンダーも同様の制裁を受ける可能性があり、各国当局の今後の動向が注目される。