Microsoftは米国時間2019年1月24日、次期ソフトウェア統合開発環境となるVisual Studio 2019 Preview 2を公開したことを、公式ブログで明らかにした。ダウンロードはこちらから行えるが、同Preview 1利用中の場合は、Visual Studio Installerから更新できる。
Visual Studio 2019 Preview 2ではコアIDEに改良を加え、PCアイドル時に更新をダウンロードすることで、そのままIDE環境を使い続けることを可能とした。ただし、既定は「すべてダウンロードしてからインストール」のため、<Tools>メニューの<オプション>からオプションダイアログを起動し、「環境/製品の更新プログラム」で「ダウンロードしながらインストール」を選択しなければならない。
UIに関する改良としてMicrosoftはVisual Studio Preview 1で書くディスプレイのスケーリングを問わずにIDEを鮮明に表示するPMA(Per-Monitor Awareness)を導入しているが、同Preview 2では既定で有効になった。また、検索機能の改善やサーバーエクスプローラーからAzure App Serviceを削除したため、MicrosoftはCloud Explorerの利用を推奨している。
C++、C#、F#、そしてPythonの開発環境も更新した。Visual Studio 2018 MSVCツールセットおよびランタイムとのバイナリー互換性の保証や、C++ 20のサポート、CMakeの統合を実現している。C# 8.0のパータンマッチング、再帰的パターン、switch文、F# 4.6 Previewにも対応した。Pythonはインタプリタの環境選択機能が加わっている。
その他にもWeb&コンテナやモバイル向け.NET開発環境も強化しているが、CMakeやC++用IntelliSense、.NET Coreプロジェクトに関するパフォーマンスも改善した。より詳しい情報はリリースノートを参照してほしい。
阿久津良和(Cactus)