IPA(独立行政法人情報処理推進機構)国家資格・試験部は1月24日、国家試験である「基本情報技術者試験」について、AI人材育成のニーズ等を踏ま、出題の見直しを実施したと発表した。
基本情報技術者試験は、ITに関する基本的な知識・技能を評価するための国家試験。これまでの応募者総数は約882万人、合格者総数は約106万人と、情報処理技術者試験の中で、最も応募者数が多い試験区分だという。
今回の見直しにより、午後試験で出題されるプログラム言語において、教育機関・産業分野における利用状況等を踏まえ、2019年の秋期試験をもってCOBOLが廃止され、2020年の春期試験からPythonが追加される。
また、今後のAI時代を見据え、午後試験の出題構成、午前試験の出題比率の見直しも行われる。
具体的には、2020年の春期試験から、選択問題を構成する分野の統合を実施し、出題数及び解答数を、現行の13問出題7問解答から11問出題5問解答に変更するほか、プログラミング能力などを重視して配点が変更される。