京葉銀行とNTT東日本は1月25日、ICT普及による地域活性化に貢献するため、業務提携したと発表した。
両者は、千葉県香取市佐原の宿泊施設「佐原商家町ホテル NIPPONIA」や「HOSTEL Co‐EDO」において、ICTソリューションの活用を通して、インバウンド需要を取り込んだ誘致促進や訪日観光客が快適に過ごすための環境構築を進めている。
また、各宿泊施設におけるコスト削減や、従業員の業務効率化・働き方改革に取り組んでいる。
今回の業務提携は、金融サービスを中心にコンサルティングを提供する京葉銀行と、通信設備などの設計・施工・保守・コンサルティング、およびネットワークサービスやICTソリューションを提供するNTT東日本が、互いの強みを活かしてデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、地域経済に貢献することを目的としている。
具体的には、京葉銀行は2018年4月に新設した法人営業部が収集する地域の課題や、各営業店の取引先企業が抱える収益拡大、生産性向上、業務効率化、事業承継などの経営課題について、NTT東日本と連携して最適なICTソリューションを提供するとともに、PoC(Proof of Concept:概念実証)などにより新たなICTソリューションの有効性を検証することで、コンサルティング機能の向上を図る。
提携内容は「コンサルティング機能強化に向けた、ICTソリューションの調査・検討」「各種成長分野におけるビジネスマッチング業務推進に向けた、情報通信技術活用方法の調査・検討」「京葉銀行が有する地域社会との信頼関係と、NTT東日本が有する情報技術を活用した地域経済社会の発展に基づく新規ビジネスの調査・検討」の3項目。
提携プロジェクト(案)は、1)取引先企業の課題解決に向けたICT活用、2)県内各自治体の課題解決、3)事業承継におけるICT活用、4)産学官連携による地域活性化となる。