ブリヂストンは22日、同社の欧州子会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーが、オランダはアムステルダムに本社を構えるTom Tom N.V.(トム トム エヌヴィー)の子会社TomTom Telematics N.V.を910百万ユーロ(約1,138億円)で買収する最終契約を締結したことを発表した。規制当局の承認とその他の必要な買収条件を満たしたあと、遅くとも2019年12月期の第2四半期中に完了する予定。

正確な地図やナビゲーションソフト、リアルタイム交通情報やサービスを多様な文化やシステムが混在する欧州地域で提供するTom Tom。同社子会社のTomTom Telematics N.V.は、デジタルフリートソリューション事業を運営しており、リアルタイム車両トラッキングやTomTom map上での可視化された車両運行トレーシング、データ解析からのアラートの提供するシステムなどを提供、現在約86万台の車両が搭載している。

ブリヂストンは、同社グループのタイヤに関する知見とグローバルサービスネットワークの融合によりMaaS(Mobility as a Service)に象徴される次世代モビリティ社会を支えていくことを新たに "Bridgestone Tire & Diversified Products as a Solution"(Bridgestone T&DPaaS)戦略と名付けており、あらゆる分野のMaaSに関わるユーザーやサービス事業者に対し、顧客価値・社会価値を提供するビジネスプラットフォームを構築、グローバルに展開していく構えだ。また、現在約86万台の車両が搭載するというこれらシステムからのタイヤの稼働状況などビッグデータを活用することで、同社が世界各国で提供するクルマに欠かせない"タイヤ"の開発やメンテナンスサービスの品質向上につながることも利点となることも発表している。