ソフトバンクは1月21日、米Zscalerと提携し、企業のネットワーク内においてインターネット通信のセキュリティ強化を実現するというクラウド型Webプロキシサービスである「Zscaler(ゼットスケーラー) インターネットアクセス」を提供開始した。
新サービスは、Webにアクセスする際のトラフィックを同サービスに集約することで、セキュリティを強化するという。クラウドサービスにインターネット回線から直接接続する場合も、同サービスで統一したセキュリティポリシーの適用が可能となり、社内外などの場所を問わず多様な端末のクラウドサービスの利用に応じたセキュリティ強化を実現するとしている。
また、URLフィルタリングやアンチウイルス、標的型攻撃対策に有効なサンドボックス機能などを単一のプラットフォームで提供。加えて、クラウドサービスならではの大量の処理能力を備えるため、SSL(Secure Sockets Layer)で常時暗号化しているインターネット通信内の脅威検知に必要なハードウェアのリソース設計が不要となり、プロキシ設備などへの負荷を軽減できるとしている。
さらに、同社の24時間365日有人対応による運用監視や設定変更代行とセットで提供するほか、「マネージドセキュリティサービス」などの同社の各種サービスとの連携もできるため、ユーザー企業はネットワークの運用負担を軽減しつつ、セキュアなインターネットアクセス環境の構築が可能だという。
同サービスの特徴として「企業のセキュリティポリシーを維持しながらOffice 365やG Suiteなどのクラウドサービスへの高速なアクセスの実現」「ソフトバンクの多様なサービスとの連携によるユーザー企業のインターネット利用環境に合わせた企業ネットワークの最適化の実現」「社内や社外などからの多様な端末によるセキュアなインターネット利用を実現し企業の働き方改革のサポート」の3点を挙げている。
クラウドサービスへの高速なアクセスに関しては、インターネット通信のトラフィックを同サービスに直接向けることで、アクセス制御や脅威対策、データ保護機能を利用したセキュアなインターネット利用が可能。また、クラウドサービス利用のトラフィック増加による回線コストや設備負荷の低減も期待できるという。
企業ネットワークの最適化については、同サービスに合わせて24時間365日の有人サポートや設定変更代行を提供し、ユーザー企業のネットワーク運用負荷を軽減。さらに、ネットワーク全体のクラウド化を実現する同社のSD-WANサービスと連携し、各拠点からのインターネット通信を直接同サービスに向ける(インターネットブレイクアウト)ことで、よりセキュアなネットワーク構成を可能としている。
加えて、マネージドセキュリティサービスと組み合わせることで、Zscaler インターネットアクセス上のトラフィック情報に対し、インシデント検出やログ分析などが可能になるという。
セキュアなインターネット利用に関しては、インターネット通信のトラフィックを直接同サービスに向けることで、クラウドサービスを利用する際に企業ポリシーを一律に適用できるため、社内外問わずセキュリティ上の脅威からユーザーを保護し、柔軟な働き方を支援するとしている。