三菱総研DCSと日本サード・パーティは1月21日、DCS独自のクラウド型対話AIエンジン「Hitomean (ヒトミーン) 」と、ソフトバンクロボティクスのヒューマノイドロボット「NAO(ナオ)」を活用し、子どもやお年寄りを対象にしたコミュニケーションロボットサービスの提供に向け、国内複数施設において共同の実証実験を開始すると発表した。
現在、保育施設や小児科病院、介護施設では、利用者の増加、ニーズの多様化、職員の不足などの課題を抱えており、その中で日常の生活機能である「参加」や「コミュニケーション」 に働きかけ、生活の活性化を促進する新たな方法として、コミュニケーションロボットの活用が注目されているという。
Hitomeanは、AIを搭載したクラウド型対話エンジンとなり、学習データをベースに表現の揺れを吸収し、自然言語での対話を実現。NAOは多数のセンサやカメラ、マイク、LEDが搭載され、言語、顔、感情などを認識し、幅広いコミュニケーションができ、ネットワークや各種APIとの連携が可能で、AIを活用した自然対話を行うことを可能としている。
HitomeanとNAOは、対話をきっかけに遊びやリハビリ、学習への参加を促すことで、これらの活動に対する利用者の前向きな気持ちを引き出し、音声認識でさまざまな人間的な動作を行うコミュニケーションロボットは、利用者の不安感や孤独感を和らげる新しいコミュニケーションUX(ユーザエクスペリエンス)を提供するとしている。