UI(User Interface)やUX(User Experience)の改善は、ECの場合の売上げ、商品や製品の資料請求、求人サイトの応募者など大切なCV(コンバージョン)を左右するケースがある。ちょっとしたWebサイトの変化で、訪問するユーザーの動向が大きく変わってくる。勘に頼るのではなく、道しるべとなる客観的な情報が改善のためには求められる。
顧客の"モーメント"の動向に力を入れた分析クラウドがビービットの「USERGRAM」だ。"モーメント=ある状況での特徴的な行動"に特化した分析を提供する。同社は、1月18日に「ユーザ注目ワード(β版)」と「行動パターン分析(β版)」という二つの新機能のリリースを行った(「行動パターン分析(β版)」は2月にリリース予定)。
新機能の「行動パターン分析(β版)」は、ユーザの注目ワードを密集表示し、その中で注目されているワードをフォントの大きさで分かり易く表示する「タグクラウド」形式の表示インターフェイス。これにより、サイト訪問者が注目するワードがより直観的に理解できるようになる。想定利用シーンとして以下を例示している。
・商品購入ユーザのモーメント分析を行う前に注目ワードを確認し、購入前のユーザの興味を把握する
・先月実施したキャンペーンが実際はどんなユーザ層に有効だったのかを知るために、キャンペーンページにアクセスして購入したユーザの注目ワードを見ていく
「行動パターン分析(β版)」では、AIが特徴的な行動パターンを分析し自動的に分類してくれる機能。類型パターンを見つけることで、今まで見落としてきたユーザーの行動やサイトの機能などを知る新たな手掛かりを得られる。機能シーンとしては以下が例示してある。
・ユーザ数が多いサイトの担当者の方がモーメント分析を行う際に、類似の行動パターン毎に数名ピックアップして、効率的に分析を行う
・自社サイトのユーザにどのような行動パターンがあるのか、また、それぞれのボリュームを把握する
・定期的にパターンをチェックし、ユーザのサイト利用行動に大きな変化がないかを確認する