Momoとビッグローブは、無人積雪量測位と除排雪車の運行管理をIoTで連携させた統合的除排雪システムの販売を目指し協業を開始すると発表した。

  • 「IoT積雪センシングシステム」

Momoは無人積雪測位が可能なIoT対応の積雪センサーを開発し、2018年12月26日から会津若松市で実証実験を実施している。

システムでは、これまで人が測定していた積雪情報をレーザーで自動計測できるほか、MomoのIoTプラットフォーム「パレットIoT」と連携させることで、GPSや10軸センサーを搭載したBIGLOBEの「BL-02」からクラウドに送られた積雪情報を自動的に可視化。これにより、広範囲の積雪情報や、特定エリアの詳細な積雪状況など降雪量の見える化を実現する。

  • システム概要

会津若松市では、市内4か所における積雪データのリアルタイム計測を検証。除排雪車配備のために、市内4カ所の積雪確認に自治体職員が3時間かかっていた作業が、リアルタイムで把握可能になったという。

実証実験では、LPWAを使った積雪センサーを組み合わせることで、特定エリアの詳細な積雪情報の計測も検証するほか、「BL-02」を、除排雪車のエンジンと連動させることで、運転手の負荷を軽減しながらリアルタイムの自動トラッキングを実現。除排雪車の効率的な運行管理や、複数自治体での重複申請といった不正防止など除雪事業に関する課題解決の可能性を検証し、雪捨て場での渋滞状況監視など、非効率な除雪作業の課題を洗い出しを行う。

  • 「BL-02」除排雪車 車載イメージ

さらに、会津若松市の無人積雪測位データと除排雪車の運行管理システムを連携させることで、構想中の統合的除排雪システムの実効性を検証する。

両社は、統合的除排雪システムの2019年8月販売を目指している。