富士通、富士通研究所、EXestは1月16日、日本を訪れる外国人旅行者向けに、AIにより旅行者の潜在的なニーズをとらえてツアーなどのアクティビティプランを提案し、その有効性を検証する実証実験を、2019年1月30日から3月31日まで行うと発表した。

今回の実証実験では、通訳案内士が考案したアクティビティプランと外国人旅行者をマッチングするEXestのプラットフォーム「WOW U(ワオ ユー)」において、富士通研究所が開発した個人の属性と好みをマッチングさせる。適切なアイテムをレコメンドするAI技術を活用し、年齢層や旅の目的などの入力情報から、外国人旅行者に適した豊富なプランを提案することで、日本全国の観光地に誘致するとともに、利用者の満足度を検証する。

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富士通研究所は、実証実験に先立ち、外国人へのインタビューとアンケート結果から、外国人旅行者の属性と好みの関係を表す数理モデルを作成し、このモデルを用いてサービス利用者とアクティビティプランをマッチングするAI技術を構築した。

また、作成した数理モデルの妥当性を検証するために、AI技術により推定された利用者の好みと実際の利用者のニーズとの一致度を分析するための仕組みをに実装した。

富士通は、富士通研究所が構築したAI技術を基に、最適なアクティビティプランをレコメンドするAPIを開発し、「WOW U」へ提供する。

今後、EXestは実証結果をフィードバックし、富士通、富士通研究所と活用したAI技術の精度を高め、より最適なアクティビティプランのレコメンドサービスの提供を目指す。