トランスコスモスは1月16日、Webサイトやスマートフォンの閲覧履歴であるアクセスログの分析を行う人材を企業内で育成する同社独自の教育カリキュラム「アクセスログ解析アナリスト養成講座」の提供を開始すると発表した。1月から外部向けに講座を公開し、2019年内に30社への導入を目指す。
現在、多くの企業がGoogle AnalyticsやAdobe Analyticsなど、主要なアクセスログ収集・解析ツールを導入しているが、実際は「ツールを十分に活用できていない」「操作方法がわかるだけで分析はできない」などの課題を抱えている。
一方で、“データサイエンスの民主化”と呼ばれる潮流の中で、自社内でアクセスログ解析を行える人材を育成し、低コストかつスピード感をもって現場レベルでのデータ活用を始めたいというニーズをもつ企業が増加しているという。
同社では、これまで企業のWebサイト分析や運用・改善を行っており、ノウハウを社内のアナリスト人材育成プログラムに反映してきたが、同プログラムを企業に提供するため体系化し、アクセスログ解析アナリスト養成講座を開発。
収集・解析ツールの使い方に加え、ツールを操作する前段階である分析設計の工程、ツールの操作方法、出力されたデータの読み取り、報告書形式でのアウトプットの生成など、アクセスログ解析アナリストに必要な4大のスキルを基礎から学習できるカリキュラムとなっている。同社では、Google AnalyticsまたはAdobe Analyticsを導入している企業向けに新カリキュラムを提供する。
プランは「分析者養成プラン」「分析理解者養成プラン」「データ取得スキルUPプラン」の3つを用意。いずれのプランでも基礎から学べる内容になっており、アクセスログの基本知識がない人や、ツールに触れたことのない人でも受講が可能。最終的にどのようなスキルを習得したいのか、アクセスログを業務にどのように反映したいかといった、今後の目的にあった最適な内容を提供するという。
講座のために整形されたデータではなく、実際に企業で収集・蓄積したデータを用いるため、今後の活用イメージを想起しやすい内容となっているほか、企業の社員を受講者として1回あたり定員10人(10人を超える場合は原則複数回開催となり、受講料が変動)での少人数制で実施することで、習熟度のばらつきを防止するとしている。
受講者の都合にあわせて、事前に無理のないスケジュールを組み、企業内で実施することで受講用PCの準備作業や会場への移動時間を削減することが可能だという。