東芝デジタルソリューションズは1月15日、スケールアウト型データベース「GridDB」の機能強化版として、センサーデータやログなどの膨大なIoTデータの長期アーカイブを実現する「GridDB V4.1」の提供を同日より開始したことを発表した。
同社によれば、製品のトレーサビリティの確保するには、製造装置や製造ラインから発生するIoTデータを、10年や20年といった長期間にわたって管理する必要があるという。
IoTデータの管理には、サーバーやストレージ等のリソースを増やすことでデータ量の増大に対応できるスケールアウト型データベースが適しているものの、リソースを増やし続けるとシステムの運用・保守面にマイナスの影響をおよぼす可能性があるということだ。
このたび提供を開始したスケールアウト型データベース「GridDB」の機能強化版(V4.1)では、稼働しているデータベース全体に負荷を与えることなく、長期保存が必要なデータを外部のアーカイブファイルに保存する「長期アーカイブ機能」を搭載している。
これにより、データベースの容量削減とデータの長期保存の両立を実現している。また、データベースの稼働中にカラムを追加できる「オンラインカラム追加機能」の搭載やSQL処理の性能改善を行い、柔軟性の向上を実現している。
なお、スケールアウト型データベース「GridDB」は、産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に同社が開発したもので、膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮する。IoTやビッグデータに適したIoT指向のデータモデル、高性能、拡張性、信頼性を特長とする。