Mozillaは2016年頃からFlashプラグイン(NPAPIプラグイン)の廃止へ向けた取り組みを進めている。例えば、2017年にはFlashプラグインを使用するサイトを明示的に設定する必要があるようになった。2019年にはデフォルトでFlashプラグインが無効になる予定になっているほか、2020年にはFlashプラグインサポート機能の排除、2021年にはプラグインロードの廃止などが予定されている(Plugin Roadmap for Firefox | MDN)。
今回、「Bug 1519434 - Disable Flash support by default in Firefox 69」において、具体的にFirefox 69からFlashサポートがデフォルトで無効化されることが明らかになった。Firefox 69は9月3日の公開が予定されており、あと9カ月ほどでFlashサポートがデフォルト無効化に切り替わることになる。
Flashプレーヤーは脆弱性の発見が相次いでいるほか、ブラウザクラッシュの原因になることが多い。Adobe SystemsはFlash Playerのサポートを2020年に終了すると発表しており、大手ブラウザベンダーやOSSプロジェクトは段階的にWebブラウザにおけるFlashプレーヤーのサポート廃止へ向けた取り組みを進めている。
Mozillaに限らず、他の主要ブラウザベンダーやプロジェクトも同様の取り組みを進めており、Flashプレーヤが利用しにくいように変更を行っている。これまでFlashプレーヤが担ってきた機能はすでに標準化されたWeb技術で代替可能とされており、早期にFlash以外の技術へ移行することが推奨されている。