KDDIとフジテレビジョンは1月10日、同12日・13日に開催される「ジャパネット杯 春の高校バレー 第71回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)」準決勝・決勝戦でAR技術を活用し、スマートフォンでバレーボールの新しい観戦体験を楽しめる「AR観戦」や、米4DREPLAYが開発・販売する「4DREPLAY」を活用した自由視点映像の会場内配信を実施すると発表した。
AR観戦では、コート両エンドライン後方2視点などマルチアングルで観戦可能な「視点ジャンプ」や、スマートフォンのカメラをかざし会場内のAR空間にマスコットキャラクター「バボちゃん」のメッセージ画像を投稿して応援できる「ARエール」など、観戦・応援がさらに楽しくなるコンテンツ、現在のスコアやテキストによる実況、選手情報など、より試合を深く理解できる情報を提供する。
AR観戦は、会場内のすべて観客を対象に試合を楽しめるコンテンツを提供し、スマートフォンから会場内で配布するフライヤーに記載のQRコードよりアクセスする。
一方、4DREPLAYを活用した自由視点映像配信は、会場内に配備された端末を利用し、タイムスライス方式技術により、短い処理時間で自由視点映像を生成することで、さまざまなカメラアングルで映像を鑑賞することを可能としている。
今回の春高バレーでは4DREPLAYのシステムを活用し、男子・女子決勝戦の映像をそれぞれ40台のカメラで撮影。撮影した映像は専用の端末へ試合中に配信され、選手がボールをアタックする瞬間、対峙する選手のブロックやレシーブする瞬間などを、複数の角度から楽しめるという。
また、編集を行ったリプレイ映像は後日、運動通信社とKDDIで共同運営しているインターネットスポーツメディア「SPORTS BULL」においても配信する。
両社は、それぞれの強みを活かし、観客に高校生バレーボールを新たな観戦体験として楽しんでいただくことで、大会・競技の普及、発展を目指していくほか、5G時代を見据えたAR技術をはじめとする双方の資源を有効に活用することにより、さまざまなスポーツにおいて新たな観戦体験を提案していく方針だ。