ICT総研は1月7日、モバイルキャッシュレス決済の市場動向に関する調査結果を発表した。同社の推計によると、モバイル電子マネーの利用者は2021年度末(2022年3月末)には1953万人に、また、QRコード決済の利用者は2021年度末(2022年3月末)には1880万人に達する見込みだという。

  • スマートフォンによるキャッシュレス決済サービス利用者数予測 資料:ICT総研

スマホアプリの電子マネー利用者(543人)に対し、買い物をする時に利用する電子マネーを聞いたところ、最もよく利用されていたのはSuica(238人)だった。これに、楽天Edy(233人)、nanaco(177人)が続いている。

  • よく利用するスマホアプリの電子マネー 資料:ICT総研

一方、スマホのQRコード決済サービスについては、楽天ペイの利用者数が130人で最も多かった。これに、PayPay(102人)、LINE Pay(97人)が続いている。第1位の楽天ペイは、電子マネーの楽天Edyでも利用者数が多く、Felica型の決済、QRコード決済の双方で高いシェアを獲得したという。

  • よく利用するスマホのQRコード決済サービス 資料:ICT総研

スマホアプリの電子マネーの満足度を聞いたところ、最も満足度が高かったのはQUIC Pay(82.5ポイント)で、第2位はSuica(81.4ポイント)だった。QR コードの満足度で最も高かったのはLINE Pay(80.5ポイント)で、第2位は楽天ペイ(76.0ポイント)だった。