Cloudera 代表取締役 中村共喜氏は、2019年の年頭所感を発表した。

謹んで初春のお慶びを申し上げます。


2018年は、Clouderaにとって大きな転換期となりました。AI/機械学習、データウェアハウス、クラウドの3つのフォーカス分野を定め、技術やソリューションの提供に向けて邁進した1年でした。


当初より、個々のお客様のビジネスをできるだけ深く理解し、その課題やニーズに対してデータプラットフォームの側面から最高の解決策をご提案していくことを目指し、それに応じて社内組織を調整し、様々なパートナー企業様との協業強化などに取り組んできました。中でも、ソフトウェアライセンスの販売やサポートだけでなく、弊社の経験とノウハウを活かしたプロフェッショナルサービスの提供に注力し、多くのお客様にご採用いただけるようになりました。こうして、お客様が抱えていらっしゃる課題やニーズに応えられる体制を整え、金融や流通業界などをはじめとする多くのお客様に導入いただくことができました。


さらに大きな転換の一つとして、昨年10月にホートンワークス社との合併を発表しました。この合併は、両社のお客様にとって、とても大きなメリットをもたらすと確信しています。AIや機械学習、IoT/エッジコンピューティングにおいてそれぞれの強みを持つ両社の製品が補完しあうことで、革新的なソリューションを1つのプラットフォームでご利用いただけるようになり、お客様の選択肢も広がることとなります。「エッジからAI」まで一気通貫でお客様をサポートしていく、Clouderaの今後の変革に期待して頂きたいと思います。


2019年もAIや機械学習、IoTのビジネス活用に注目が集まることは間違いありません。しかし、こうした新しいデータ分析に欠かせないビッグデータ基盤の整備や活用に悩まれている企業が、いまでも多くいらっしゃるのが現実です。ただ、明確なビジネスの目的や狙いがないままに、ビッグデータ基盤の導入を進めることも危険です。こうした中で、今年は、国内におけるデータ活用をさらに促進させるべく、既存のデータウェアハウスではカバーできないスピード感やコスト効果の高い新しいデータウェアハウスの浸透にも努めていきたいと考えています。さらにパートナー企業様が有する様々なサービスや製品とClouderaの技術を組み合わせ、お客様に寄り添いながら多様なソリューション展開を加速させていきたい所存です。