solid ITは1月2日(現地時間)、「PostgreSQL is the DBMS of the Year 2018」において、2018年のデータベース・オブ・ザ・イヤーを発表した。solid ITのデータベース・オブ・ザ・イヤーはDB-Engines Rankingにおいて1年間でもっともスコア値を増やしたデータベースが選ばれる。
2018年のデータベース・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのはPostgreSQLで、これにMongoDB、Redisが順に続いている。PostgreSQLは2017年に次いで2回目の1位を獲得しており、多くの開発者の間で好ましいデータストアと認識されているようだと説明されている。
年 | データベース・オブ・ザ・イヤー |
---|---|
2018 | PostgreSQL |
2017 | PostgreSQL |
2016 | Microsoft SQL Server |
2015 | Oracle |
2014 | MongoDB |
2013 | MongoDB |
PostgreSQLはリレーショナルデータベース管理システムに要求される機能を幅広く実装し、開発者から高い信頼を集めている。最近は、ドキュメント指向データベースが実装している機能を取り込むことでRDMS以外のデータベースの需要に応えるとともに、分散データベースやビッグデータ処理などの要望にも対応しており、採用シーンを広げている。
一方、2013年と2014年にデータベース・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、2018年には2位に選ばれたMongoDBはNoSQLと位置づけられつつも、ACIDをサポートするなどリレーショナルデータベース管理システムに要求される機能を取り込むことで、逆にRDMS側のユーザの要望に応えるなどして採用されるシーンを増やしている。PostgreSQLもMongoDBも長期にわたって成長傾向を続けており、今後も採用シーンが増えることが予想される。