NTTデータフロンティアは12月25日、同日からスタートする全銀EDIシステム(ZEDI)にあわせて、ZEDI向けパッケージソフト「金融EDIサポート」の提供を開始した。
6月に発表された政府の「未来投資戦略2018」を踏まえ、2020年度までに送金電文/入金電文のXML化を実現する必要があり、12月にZEDIがスタートし、電文がXML化されることで企業間でやり取りする電文に請求書番号などの金融EDI情報が添付でき、金融EDI情報を利用した売掛金の入金消込の効率化を図ることが可能になるという。
一方、企業ではこのような動向を踏まえ、会計システムの電文XML化に伴うバージョンアップや、電文XML化に対応した会計システムへの入れ替えを実施する必要があると指摘。
同社では企業のZEDI対応に関するコスト軽減のために、でんさい向けパッケージソフト「一括請求Assist」のノウハウ・開発実績を活かし、企業が求める電文の作成/確認機能を提供するため、新パッケージソフトをZEDIのスタートに合わせて提供。
主な特徴として「会計システムとの連携」「会計システム未導入企業のZEDI利用をサポート」の2点を挙げている。会計システムとの連携では、企業が利用中の会計システムは既存の送金電文出力機能を具備していることから、会計システムから出力した既存の送金電文を読込み、最小限の手入力でXML送金電文を作成することを可能としている。
会計システム未導入企業のZEDI利用をサポートすることに関しては、会計システム未利用企業が送金情報をExcelで管理している場合、Excelから金融EDIサポートの画面にコピー&ペーストすることで、簡単にXML送金電文を作成することができるという。
また、会計システム未導入企業が入金消込を実施する場合、XML入金電文を帳票に変換することで入金消込の効率化をサポートする。
今後、新パッケージソフトは会計システムとの連携機能の強化、企業目線に立った便利機能の充実、各業界の金融EDI情報標準の取り込みを行うことにより、企業の利便性向上を目指す方針だ。