グローバルウェイは12月21日、「金融系職種の年収が高い企業ランキング」を発表した。同ランキングは、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、同社が運営する企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」に「金融系職種」のユーザーから給与明細投稿が10件以上ある企業を対象にしたもの。
同ランキングの平均年収は、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した給与情報から算出したデータとなる。
第1位は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(平均年収1010万円)だった。同社は日米大手金融機関のジョイントベンチャーで、 投資金融情報紙の人気アナリストランキングで上位を占めるアナリストが複数いるという。
「金融業界大手ということもあり高水準を保っていると思う。 成果をあげればきちんと報酬で報いてくれる体系だと思う。 営業店で稼いでいる人は管理職より高い給与も得ることができる。 正社員のなかでもいわゆる総合職と、 特定の分野で高い専門性を持っている戦略職など雇用体系が異なっており、 ベースの給与や賞与の計算方法など異なる」(トレーダー/30代前半男性/年収800万円/2015年度)といったクチコミが寄せられている。
第2位は、野村證券(平均年収819万円)だった。法人を対象とするホールセール部門には、 株式市場や債券市場に特化したアナリストやエコノミストたちが在籍しているという。
「C型社員(入社直後から高い専門性や英語コミュニケーション能力が求められる)の給料は高い。 しかし、 いつ首になるかはわからない。 ただし、 日本ではリストラになった人の話は聞かなくなった(ロンドンではあったみたい)」(アナリスト/40代前半男性/1500万円/2017年度)といったクチコミが寄せられている。
第3位は、三菱UFJ信託銀行(平均年収794万円) だった。MUFGの中核企業で、 数理業務のプロ「アクチュアリー」のフィールドが、 年金分野だけでなく資産運用やリスク管理など幅広い。
「若手時代の給料は低いが、 金融業界なので昇格による昇給幅は大きい。 典型的な大手日経企業で、 長く働いていれば一定の給与水準は保証される」(事務管理/20代後半女性/年収450万円/2014年度)といったクチコミが寄せられている。