GNU sed開発者の1人であるJim Meyering氏は12月19日(米国時間)、「sed-4.6 released [stable]」において、GNU sedの最新版となる「GNU sed-4.6」の公開を伝えた。1つ前のバージョンとなるGNU sed-4.5は2018年3月末から4月頭にかけて公開されており、約8カ月ほどで次のバージョンが公開されたことになる。
GNU sed-4.6では2018年7月にコミットされた「sed: do not flush output stream unless in unbuffered mode」の変更が注目される。このコミットで、ファイルへの書き込みを行う際にアンバッファードの指定がない限り、ck_fflush(fp)を実行しなくなった。その結果、ファイルに書き込みを行う処理で処理が高速化されるものと見られる。sed -iなどの処理においても高速化が期待できる。
sed -uまたは--unbufferedのようにアンバッファー動作を指定した場合、従来行われていたck_fflush()が実行されるようになる。GNU sedは人気の高いストリームエディタコマンドの1つで、テキストデータの置換や加工などに使われることが多い。さまざまなUNIX系オペレーティングで利用でき、多くのシーンで活用されている。