シマンテックはこのほど、人工知能(AI)を用いてUSBをスキャンしてマルウェアを検知・除去し、デバイスを無害化するアプライアンス「Industrial Control System Protection(ICSP)Neural」を発表した。
同社は同製品をネットワークへの侵入やゼロデイ攻撃からオペレーショナルテクノロジー(制御系システム)を保護するものと位置付けている。同製品にUSBを接続すると、LEDライトの点滅によってマルウェアの検知や除去を知らせる。
同製品は、機械学習技術とニューラルネットワーク技術を用いて、マルウェアのスキャンを行う。同社のニューラルエンジンは、同社の脅威インテリジェンスネットワークを活用して、検知効果を最大15%向上させるほか、敵対的機械学習の攻撃を検知し、未知の脅威を阻止するために自己学習を始める。
また同製品は、ホワイトリストモード、管理対象デバイスまたはスタンドアロンデバイスの両方で使えるメモリエクスプロイト緩和機能を搭載している。
そのほか、5MB未満の容量を使ってスキャンされていないUSBの使用を防止するオプションもあり、Windows XPからWindows 10までのOSに導入可能となっている(Linuxは、2019年からサポート予定)。
同製品は予約販売中で、2019年初旬に出荷予定。