独自技術で大手企業のキャラクターロボットや研究開発用ロボットの受託開発事例も豊富なヴイストンは、Web上でロボットの動きを制御するプログラムを作成するツール「プログラムランド」を公開した。
「プログラムランド」は、Webブラウザ上で「ブロック」と呼ばれる命令の単位を表すアイコンを並べてプログラミングしていくMITが教育用に開発したScratch(スクラッチ)のスタイルを採用。作成したプログラムは、シミュレータ機能を使って画面上で確認できる。プログラミング教育レベルを測るためのクリア目標も設定されており、無理なく学習を進められる仕様となっている。
「プログラムランド」では、同社のロボット教材「Beauto Racer(ビュートレーサー)」や「Beauto Rover(ビュート ローバー) H8/ARM」に付属するGUIソフトウェア「BeautoBuilder」用のファイルを出力することができ、作成したプログラムを実機で動かすこともできる。Beauto Racerは、モーターやLED、センサ、車輪と車体にはめ込みながら組み立てるUSBコネクタを持つ"レーサーロボ"。白と黒を検知する赤外線センサを搭載しルートを検知、車輪に直結するモーターのスピードも調整できるなど応用の幅も広い。Beauto Roverはマイコンボードを搭載しC言語により制御もできる"探査車タイプ"。「プログラムランド」により、手軽なブロック形式の組み立てで自身のプログラムを組み込めるようになる。
同社は多様な教材用ロボットを展開しており、ルネサスエレクトロニクス社製H8マイコン、NXPセミコンダクターズ社製ARMマイコン搭載のボードでのC言語学習、卓上型ロボットアーム「アカデミック スカラロボット」やArduino IDEで開発しスマホで操作できる歩行ロボ「ピッコロボIoT」などレベルや目的に応じた実機を提供している。